「役員報酬」とは何?基礎知識とその背景について

躍進
ニュースや新聞、勤務先などで「役員報酬」という言葉を聞く機会がある人は多いのではないでしょうか。
しかし、誰にどのような基準で、どれほどの額が支払われているのか、詳しく知っている人は多くはないでしょう。
こちらの記事では、身近なようであまり知られていない役員報酬についてご説明します。

役員報酬とは?

役員報酬とは文字通り会社から役員に対して支払われる報酬です。
サラリーマン役員にとっては給与と同じように支払われていますが、一方では外資系企業や日本企業の外国人経営者に対して高額な役員報酬が支払われることがニュースになることも近年では増えてきました。
そうしたことから、役員報酬について耳にする人も増えたのではないでしょうか。

役員報酬は法律の上での位置付けや金額の決まり方が一般の従業員が受け取る給与とは異なります。
そのため、一般に会社に勤める方には馴染みが少ないかもしれません。

役員報酬の決め方

役員報酬は給与とは異なり、最低賃金などの規定がありません。
そのために、設定金額は比較的自由です。では、どのように役員報酬の額を決めるのでしょうか。報酬額の決め方には大きく分けて二種類があります。
まず一つが株主総会で決定する場合です。
株主総会で会社の業績に基づいて役員報酬の総額が決められ、総会後の取締役会で役員ごとの報酬の割り振りが定められます。
もう一つの決め方が会社の定款によるものです。
ただし、定款に役員報酬の具体的な記載がない場合が多く、記載があったとしても「株主総会で定める」とされているケースが少なくありません。
実質的には株主総会で決まるものと考えて問題ないでしょう。

注目される役員報酬

武田薬品工業のクリストフ・ウェーバー社長CEOが日本企業としては破格の18億円もの役員報酬を得ていることが注目を集めたように、高額な役員報酬がニュースになることが増えました。
また、日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン氏と元代表取締役のグレッグ・ケリー氏が役員報酬を有価証券報告書で過小に報告して金融商品取引法違反容疑で逮捕されたうえに、ゴーン氏が保釈中に海外逃亡したことは記憶に新しいニュースです。

感染症の影響が色濃く残る中でも業績を伸ばしている企業では高額な役員報酬が話題になることが増え、それにつれて役員報酬にまつわる違反も増えたように、役員報酬が注目されるようになったのが日本の最近の流れと言えるでしょう。